[班研究会] ジェンダー・セクシュアリティ班第1回研究会(2016年11月13日開催)

日時:2016年11月13日(土)10:00 – 13:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階318号室

新メンバーとして眞城百華さん(上智大学、エチオピア)有井晴香さん(京都大学PD、エチオピア)、香室結美さん(熊本大学、ナミビア)を迎えて研究会が行われた。

今後の方針としてジェンダー・セクシュアリティについて、どういったトピックや対象で調査研究し「アフリカ潜在力」をみていくかが議論され、キーワードとして(1)家族(家族の変化、高齢者のケア)、(2)若者(儀礼)(3) 婚姻(一夫多妻、法)、(4) ホモセクシュアリティ(LGBTの問題、シチズンシップ)、(5)教育(ジェンダー差、セクシュアリティ)、(5) FGMがあげられた。

発表者 椎野若菜
タイトル 「都市の女性中心家族の背景ーケニアの事例から」

近年のアフリカ諸国では、経済成長とともに中産階級が増加。ケニア、ウガンダも同様であり、都市においてはエリート女性を中心とする「同居家族」が近年みられるようになっている。その家族形態が可能となっている実態の詳細をみていくため、都市と村落をまたぐ視点でその背景の概略をおさえ、今後の調査にむけ考えている方向性を示した。

まず発表者がフィールドワークしてきたケニア・ルオ村落社会での調査から、村落社会における女性のおかれた文化
的・社会経済的背景を事例として、概観した。慣習的規範や思考が強い村落空間を脱し、都市空間を拠点に居住する女性たちの歴史的経緯をおさえ、現代の二つの階級の女性をめぐる関係性を探っていく。メンバーからは、たとえば日本では高度経済成長期に「主婦」が誕生した現在までの経緯と変化との比較の可能性をコメントとして得た。

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