[国際会議] 南アフリカ・ケープタウン大学でコロキアムの開催(2016年11月28日~29日)

日時:2016年11月28〜29日
場所:南アフリカ・ケープタウン大学

アフリカ潜在力の研究に大いに貢献してくださったジンバブエのサム・モヨ氏が、2015年11月22日にインドのデリーで逝去された。国際会議からの帰途、交通事故に巻き込まれ、61歳の生涯を閉じられた。モヨ氏はアフリカ潜在力研究のアフリカ側の中心的パートナーのお一人だったので、私たちは言葉を失うほどの衝撃を受けたが、土地問題にかかわる世界の研究者や活動家たちもたいへんな喪失感を共有している。

モヨ氏の逝去の後、世界各地でモヨ氏の業績を追悼するアカデミックな集まりが開催されているが、その一つとして、2016年11月28~29日、アフリカ潜在力プロジェクト、京都大学アフリカ地域研究センター、および南アフリカ・ケープタウン大学アフリカ研究センターの共催で、「アフリカにおける土地、国家、農業構造の脱植民地化」と題したコロキアムが開催された。

場所はケープタウン大学経済学部セミナールーム。南アフリカの各地で学費問題をめぐって学生運動が拡大していたが、当日までにキャンパスは平穏になり、予定通りに開催することができた。

コロキアムでは、モヨ氏が所長を務めていたアフリカ農業研究所のウォールター・チャンバティ副所長、そして娘のコンディレ・モヨさんからスピーチを受けた。そして、基調講演として、ケープタウン大学アフリカ研究センターのルンギシレ・ンツェベザ所長が、「アーチー・マフェジェとサム・モヨの遺産」について語り、峯陽一がモヨ氏と共著で準備していたコンセプトペーパー「アフリカ潜在力の可能性」を読み上げた。

さらに、日本だけでなく、ジンバブエ、南アフリカ、ガーナ、イギリス、中国などからの参加者たちがアフリカ農業の未来にかかわる17本の研究発表を行った。本プロジェクトからは、永原陽子、大山修一、佐藤千鶴子、坂田有弥が報告した。研究発表のテーマはジンバブエ農業、南アフリカの土地改革、アフリカ大陸規模の農業変容、国家の役割、持続可能な開発、伝統、ジェンダーなど多岐にわたったが、すべての発表が、何らかの形でモヨ氏の知的遺産とジンバブエの土地改革の経験を意識するものだった。

コロキアムの締めくくりに、アフリカ潜在力の今後の展望について参加者間の討論が行われた。アフリカとアジアの連携のフレームワークのもとで、若手研究者・大学院生の交流を加速させることの大切さが合意された。これは、モヨ氏が生前に力説しておられたことでもある。

今回のコロキアムが契機となって、アフリカ潜在力の「ローカライゼーション」が南アフリカの地でも深化、拡大していくことが期待される。このコロキアムの開催を提案したのは、アフリカ潜在力プロジェクトの有力メンバーであるケープタウン大学のフランシス・ニャムンジョ氏だった。参加者たちは、モヨ氏が客員教授を務めていた南アフリカのローズ大学のフォーラムでの再会を誓った。

南アフリカ・ケープタウン コロキアム プログラム(2016年11月28日-29日)(PDF File)>>

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