[第4回班研究会] 教育・社会班第4回研究会(2017年6月17日開催)

日時:2017年6月17日(土)13:00-15:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階小会議室1
(以下、敬称略)

報告タイトル1:成果の発現する住民参加型学校運営にかかる研究枠組み―ガーナ・アカチサウス郡の事例から
氏名:澁谷和朗
所属:広島大学
報告タイトル2:ザンビア幼児教育の可能性―数学教育的視点からの事例報告
氏名:中和 渚
所属:関東学院大学

班メンバーのうち、(1) 2017年1月にガーナで現地調査を実施した澁谷和朗と、(2) 2017年3月にザンビアで現地調査を実施した中和渚の2名が現地調査の報告を行った。発表題目は次のとおり。(1)「成果の発現する住民参加型学校運営にかかる研究枠組み:ガーナ・アカチサウス郡の事例から」(澁谷)、(2)「ザンビア幼児教育の可能性:数学教育的視点からの事例報告」(中和)。

澁谷は、「自立的学校運営(School-Based Management: SBM)」と住民参加に着目し、ガーナにおけるSBM政策を整理したうえで、具体的な取り組みについて、アカチサウス郡の SBMが活発に行われている学校の事例を紹介し、学校コミュニティと学校運営において、複数の「参加」があることを整理した。意見交換では、もともとPTAの仕組みがある中、 SBMが制度的に導入されたことの意味などについて議論した。

中和は、ザンビアで2013年から始動した幼児教育について、公立の小学校主導で導入が進められていることを紹介した。導入した学校では、教科書や実践例が乏しい中、教員たちが身近な生活の中で教材を探し、試行錯誤しながら教育活動を実施している様子を紹介した。意見交換では、ザンビアで幼児教育への補助金等の制度がない中、学校主導で幼児教育が普及し始めている理由などについて議論した。

また、今後の班の活動として、学校教育の制度や実践を、制度側で公表されている目的や枠組みに沿って整理するだけでなく、その背景にあるロジックやそれに影響する社会構造などに目を向けると研究に深みが出る、という意見が出された。

辻本温史

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