[経済・開発ユニット第2回研究会]池永伊奈生「アフリカにおける腐敗と公共性概念―アジアとの比較より」(2012年01月28日開催)

日 時: 2012年1月28日(土)
場 所: 京都大学稲盛記念館 3階 小会議室I

プログラム

「アフリカにおける腐敗と公共性概念―アジアとの比較より」
池永 伊奈生(神戸大)

報告

トランスペアレンシー・インターナショナルの腐敗認識指数(CPI)では、アフリカとアジアではそれほど大きな変化がないものの、経済成長においては大きな差が出ている。そのちがいを明らかにするのが、発表者の意図である。アフリカにおける腐敗の問題は、構造調整政策の影響や東西冷戦の終結による国際社会の変化によって注目されてきた。腐敗に対する、さまざまな研究者の定義を紹介したうえで、腐敗には政治家や官僚、民間人といったさまざまなアクターが介在していること、規模のちがいが存在することを述べた。そして、アフリカとアジアの官僚組織とその階層構造、腐敗の存在とその背景に対する仮説的な考察をおこなった。(大山修一)

カテゴリー: 経済・開発(テーマ別研究ユニット) パーマリンク