[経済・開発ユニット第10回研究会]「成果出版に向けた構想発表第2回」(2014年10月11日開催)

日時:2014年10月11日(土)
場所:稲盛記念館3階318室

プログラム

山田肖子(名古屋大学)
「教科書に見る民主主義と多文化共生-エチオピア民主化プロセスにおける公民教育」

伊藤義将(京都大学)
「森林保全活動が内包する矛盾―エチオピア南西部高地森林域の事例から」

山田肖子(名古屋大学)
「教科書に見る民主主義と多文化共生-エチオピア民主化プロセスにおける公民教育」

山田肖子氏は、この発表のなかで、エチオピアの教育セクターの概況、就学者の動向、公民教育における市民性カリキュラムの変遷について発表した。1993年以降の教科書のテキスト分析をつうじて、強調されている内容や価値観を抽出し、これまでのエチオピア市民性教育の特徴を明らかにした。今後の分析ポイントとしては、海外の影響と多民族支配のバランス、連邦政府によるカリキュラムの統一と教育局、実際の教育現場の検証、現政権による正当性の強調といったイデオロギーの3点が挙げられた。

伊藤義将(京都大学)
「森林保全活動が内包する矛盾―エチオピア南西部高地森林域の事例から」

伊藤義将氏は、エチオピア南西部における森林管理プロジェクトに着目し、森林管理組合の結成、森林管理のマニュアル化、森林で採取されるコーヒーのブランド化「フォレスト・コーヒー」をすすめることによって、住民による森林管理にどのような影響を与えたのかを検討した。森林の保有者は、土地を区分し、区画ごとにコーヒーの採集を委託する。コーヒーの採集者は区画の下枝を刈り取り、コーヒーを採集する。採集したコーヒーは、森林の土地保有者と採集者で折半される。コーヒーのブランド化や森林管理を徹底することによって、植物種の多様性は低下し、コーヒー畑のようになっていく傾向があること、採集者と土地保有者の階層化がすすむ可能性を明らかにした。

以上、2件の発表のほか、メンバー全員が成果出版にむけて、短い構想発表をおこない、今後の予定について打ち合わせた。(大山修一)

カテゴリー: 経済・開発(テーマ別研究ユニット) パーマリンク