[第4回公開ワークショップ]佐川徹「個から捉える戦いと和解の実相―東アフリカ牧畜社会の地域紛争」(第185回アフリカ地域研究会との共催、2012年01月19日開催)

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日 時:2012年1月19日 (木)15:00〜17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

題 目:「個から捉える戦いと和解の実相~東アフリカ牧畜社会の地域紛争」
発表者:佐川 徹(京都大学アフリカ地域研究資料センター・助教)

要 旨: 東アフリカの乾燥地域にくらす牧畜民は,長年にわたって近隣集団との武力紛争を重ねてきた。とくに1980年代以降は、小型武器の拡散や若者の犯罪集団化、気候変動による環境劣化などによって、地域の治安状況が悪化の一途をたどっていることが報告されている。このように、紛争が起きる一般的背景を列挙していくと、牧畜社会の将来には悲観的な展望しか抱くことができない。それに対して本発表では、実際に紛争下で生活を営む個人レベルの視点から紛争を捉えなおし、個人の戦場での経験や、個人がつくりだしている社会関係の中にこそ、紛争をより非暴力的なものに転換していくためのヒントが隠れていることを論じたい。

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