[班研究会] 環境・生態班第7回研究会(2018年11月3日開催)

日時:2018年11月3日(日)12:30〜13:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階301号室

今回の班研究会における中心的な議題は、翌月に予定している次回研究会と1月末に開催される国際シンポジウムの詳細を詰めることであった。次回研究会では、『アフリカ潜在力シリーズ第5巻』の書評を『アフリカ研究』に寄稿した竹ノ下祐二氏(中部学院大学)をゲスト・スピーカーとして招き、同書の内容について議論をする予定である。自然科学的な調査研究を行なうだけでなく、地域社会を対象とした開発援助プロジェクトも実施してきた竹ノ下氏は、書評の中で寄稿者たちに「住民参加」についてさらなる議論を呼びかけている。その要点を確認するとともに、ゲスト・スピーカーの要望も踏まえ、これまでの班研究会の議論の経緯を説明する役と、ゲスト・スピーカーの発表に対して最初にコメントをするコメンテーターを置くことを決めた。そして可能であれば、竹ノ下氏と同様に「住民参加型」の類人猿の保護活動に関して調査研究をしている大塚亮真氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)に発表を打診することが合意された。
また1月末に京都で開催される国際シンポジウムに関して、招聘が決まっているケープタウン大学のフランク・マトセ氏の業績について情報をシェアするとともに、国際シンポジウムにおいて環境・生態班としてどのような議論を構想するかについて意見を交わした。国際シンポジウムでは、南部アフリカの資源管理を主には政策的な観点から議論してきたマトセ氏とともに、東アフリカのケニアにおける野生動物保全を事例に、政策と地域の乖離を論じてきた目黒が発表をすることで、アフリカにおける環境保全政策の地域差について発展的な議論を展開することを目指すことが合意された。と同時に、せっかくの機会なので国際シンポジウムの前日に短時間の班研究会を開き、目黒以外の数人の班員が発表し、マトセ氏と意見交換をする機会を設けることも合意された。

目黒紀夫

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