山越 言


山越 言 YAMAKOSHI Gen
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授
アフリカ地域研究資料センター 個人HP
専門アフリカ地域研究
キーワードギニア, チンパンジー, SATOYAMA, 鎮守の森, アブラヤシ
テーマ別ユニット生業・環境
地域別クラスター西アフリカ
プロジェクト
メッセージ

西アフリカで、野生動物の保全と生息地の森林保全について研究しています。アフリカにおける自然保護は、保護区の設立・管理という手法に依存し、歴史的に植民地政府や国家がトップダウンで実施してきました。自然保護区の確保のため、住民が生活の場から強権で立ち退かされ、現在でも狩猟などの生業活動が制限されるなど、アフリカの地域社会に大きな負担がかかる一方、保護された自然の主たる「受益者」は、アフリカの自然美をエキゾチックな商品として「消費」している欧米・日本など国際社会の富裕層であるといえます。アフリカの自然保護の現状は、潜在的に紛争を生みやすい構造を内包しており、実際に多くの紛争を生んでもいます。このような世界規模の「自然消費」ネットワークに組み込まれたアフリカ地域社会で、自然保護と自然資源管理に関わる紛争の問題を考えていきたいと思います。

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