永原 陽子 (Nagahara Yoko)

Nagahara Yoko 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所
専門 南部アフリカ史、比較植民地史
主な著書
  • “History as an African Potential : Namibia, Southern Africa and East Asian in Historical Connectedness and Contemporaneousness” ed. by Sam Moyo and Yoichi Mine, What Colonialism Ignored: African Potentials: ‘African Potentials’ for Resolving Conflicts in Southern Africa, Langaa 2016
  • (水野一晴と共編)『ナミビアを知るための53章』明石書店 2016
  • 南部アフリカ植民地の戦争と災害―リンダ―ペスト・旱魃・飢餓史学会(編)『災害・環境から戦争を読む』山川出版社2015
  • (編著)『生まれる歴史、つくられる歴史―アジア・アフリカ史研究の最前線から』刀水書房 2011
  • (編著)『「植民地責任」論―脱植民地化の比較史』青木書店2009

岩井 雪乃 (Iwai Yukino)

Iwai Yukino 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター
専門 環境社会学、野生生物と社会
タンザニアのセレンゲティ国立公園で、地域住民と野生動物の共存のあり方を、変容しつづける過程として明らかにしてきました。国際的な自然保護の資金と権力が介入してくる場を、住民の目線から見るとまったく違った景色が見えてきます。近年は、アフリカゾウが害獣化しており、村に出てきて畑をあらし、人身被害を起こすことが大きな問題になっています。村びとともにゾウ被害対策プロジェクトも実施しています(ハッピーハニーチャレンジ・NPO法人アフリック・アフリカ http://afric-africa.vis.ne.jp/04africa/index.htm)。
主な著書
  • 岩井雪乃 2016「豊かなゆえに奪われる野生動物―タンザニアにおける住民参加型自然保護」山越言・目黒紀夫・佐藤哲編『自然は誰のものか: 住民参加型保全の逆説を乗り越える』京都大学出版会、p109-144.
  • 岩井雪乃 2016「『体験の言語化』科目の開発過程―複数教員で展開するための標準化」早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター編『体験の言語化』成文堂
  • 岩井雪乃 2015「アフリカゾウ生息地で象牙密猟はどう受けとめられているか? −二重に苦しめられるタンザニアの地域住民」『ウェブジャーナルSYNODOS』 http://synodos.jp/international/15260
  • 岩井雪乃 2014 「創られた『野生の王国』セレンゲティ―自然保護と地域住民の受難」 『ウェブジャーナル SYNODOS』 http://synodos.jp/international/10478
  • 岩井雪乃 2014「自然保護への抵抗としての内発性―タンザニア・セレンゲティ国立公園の地域住民 」西川潤・大林稔・阪本久美子編『新生アフリカの内発的発展―住民自立と支援』昭和堂 p146-164.
  • 岩井雪乃 2014「自然保護と地域住民」松田泰二編『アフリカ社会を学ぶ人のために』世界思想社 p211-223.
  • 岩井雪乃 2013「自然の脅威と生きる構え―アフリカゾウと『共存』する村」赤嶺淳 編『グローバル社会を歩く―かかわりの文化人類学』新泉社 p72-143.
  • 岩井雪乃 2009『参加型開発で住民は変わるのか―タンザニア・セレンゲ ティ国立公園におけるイコマの抵抗と受容』早稲田大学出版会
  • Iwai, Yukino. 2008 ‘Community Resistance toward wildlife conservation in Serengeti National Park, Tanzania: From “Weapons of the Weak” to Land Right Movement’ T. Meguro(ed), Re-conceptualization of Wildlife Conservation: Toward Resonatable Actions for Local Life, ACTS press, Nairobi, p67-74.

荒木 美奈子 (Araki Minako)

Araki Minako お茶の水女子大学 基幹研究院人間科学系
専門 タンザニアやザンビアの農村において、参加や内発性を重視した地域開発の実践と研究の双方に携わってきました。開発実践の場に派生する諸アクター間の相互作用に着目し、そこに形成される住民組織・農民グループの役割や変化、開発実践をめぐる資源の利用・管理、対立・協働などについて調査しています。アフリカ農村における内発的発展、持続可能な開発の課題や可能性に関心を寄せています。
主な著書
  • 荒木美奈子 2016「内発的な開発実践とコモンズの創出―タンザニアにおける水資源利用をめぐる対立と協働に着目して」、高橋基樹・大山修一編『開発と共生のはざまで―国家と市場の変動を生きる』(アフリカ潜在力シリーズ 太田至総編集 第3巻)京都大学学術出版会、pp.91-121.
  • 荒木美奈子 2016 「タンザニア・マテンゴ高地の農耕民社会と内発的発展」、水野一晴編『アンデス自然学』古今書院、pp.200-209.
  • 荒木美奈子 2011「開発実践におけるプロセスの記述-ザンビアとタンザニアのフィールドからの学び-」、佐藤寛・藤掛洋子編『開発援助と人類学』、明石書店、pp.202-227.
  • 荒木美奈子 2011「「ゆるやかな共」の創出と内発的発展―ムビンガ県キンディンバ村における地域開発実践をめぐって―」、掛谷誠・伊谷樹一編『アフリカ地域研究と農村開発』、京都大学学術出版会、pp.300-324.
  • 荒木美奈子 2011「コーヒーからみえてくるグローバル化とは―タンザニアのコーヒー生産農民の営み」、小林誠・熊谷圭知・三浦徹編『グローバル文化学―文化を越えた協働―』、法律文化社、p.86-103.
  • Araki, M., 2007, “Local Notions of Participation and Diversification of Group Activities in Southern Tanzania”, in .Itani,J. and M.Araki (eds), Rural Development Reconsidered: People’s Responses to Globalization in Tanzania, African Study Monographs Supplementary Issue No.36, pp.59-70.

山越 言 (Yamakoshi Gen)

Yamakoshi Gen 京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
専門 西アフリカ・ギニア共和国南東部の森林地域における、人と野生動物の間の多様な関係について研究しています。焼畑農村の伝統的景観が保持してきた、森林および野生動物の保全に関する潜在的可能性に注目し、生息動物の保全生態学・伝統的保護林の構成や成因に関する分析・住民による保全計画の将来像の模索といった研究をすすめています。
主な著書
  • 山越言、目黒紀夫、佐藤哲 編 (2016) 『アフリカ潜在力5 自然は誰のものか: 住民参加型保全の逆説を乗り越える』 京都大学学術出版会
  • 山越言 (2016) 「野生動物との距離をめぐる人類史」河合香吏 編『他者-人類社会の進化』 京都大学学術出版会、pp.339-356
  • 山越言 (2014) 「自然保護」日本アフリカ学会編『アフリカ学事典』昭和堂、京都、pp. 614-623.
  • Yamakoshi G. Leblan V. (2013) Conflicts between indigenous and scientific concepts of landscape management for wildlife conservation: Human-chimpanzee politics of coexistence at Bossou, Guinea. Revue de Primatologie (on line), 5: document 6. DOI : 10.4000/primatologie.1762
  • 山越言(2012) 「在来知と科学知とが遭遇する場-西アフリカの農村における里の動物としてのチンパンジー保全-」速水洋子、西真如、木村周平編『人間圏の再構築-熱帯社会の潜在力-』京都大学学術出版会、京都、pp.299-312.
  • Bonimy, S.P., Yamakoshi G. (2012) Dictionnaire d’Apprentissage Maawe (Manon)-Française: Mots, Dialogues, et Expressions Courantes. African Study Monographs, Supplementary Issue 44: 1-59.
  • Yamakoshi G (2011) The “prehistory” before 1976: Looking back on three decades of research on Bossou chimpanzees. In: The Chimpanzees of Bossou and Nimba (T. Matsuzawa, T Humle, Y. Sugiyama, eds.). Springer, Tokyo, pp. 35-44.
  • 山越言 (2011) 「道具使用行動の起源と人類進化」床呂郁哉、河合香吏編『ものの人類学』京都大学学術出版会、京都、pp.281-98.

溝辺 泰雄 (Mizobe Yasu’o)

  明治大学 国際日本学部
専門 アフリカの近現代史が専門です。特に、19世紀後半以降のアフリカで「近代化」がどのようにおこなわれていったのかを、主に英語圏西アフリカ(現在のガーナ、ナイジェリア、シエラレオネなど)で発行されていた新聞や雑誌などの文字メディアを通して学んでいます。また、最近では20世紀初頭以降の日本とアフリカの関係史についても関心をもっており、特に第二次世界大戦およびその前後の期間の「アフリカにおける日本(人)」について調査を進めています。
主な著書
  • 溝辺泰雄 2017. 植民地前半期に構想された「アフリカ独自の近代化」における「発展」概念の史的考察:イギリス領ゴールドコースト(現ガーナ)の現地エリートS.R.B.アットー=アフマの思想から『明治大学人文科学研究所紀要』80: 印刷中.
  • Mizobe, Y. 2017. History of Intellectual Relations between Africa and Japan During the Interwar Period as Seen Through Takehiko Kojima’s African Experience of 1936.『明治大学国際日本学研究』9: 印刷中.
  • 溝辺泰雄 2016. 脱植民地化のなかの農業政策構想:独立期ガーナの政治指導者クワメ・ンクルマの開発政策から.石川博樹・小松かおり・藤本武 編『食と農のアフリカ史:現代の基層に迫る』291-309.(総ページ 384ページ)昭和堂.
  • Mizobe, Y. 2015. Japanese Newspaper Coverage of Africa (and African Soldiers) during World War II: The Case of the Tokyo Nichi Nichi (Mainichi) Shimbun, 1939-1945. In Chuku, G. ed. Ethnicities, Nationalities, and Cross-Cultural Representations in Africa and the Diaspora. Carolina Academic Press. 163-182.
  • 溝辺泰雄 2014. 植民地支配.『アフリカ学事典』148-151. 昭和堂.
  • Mizobe, Y. 2012. The African Press Coverage of Japan and British Censorship during World War II: A Case Study of the Ashanti Pioneer, 1939–1945. Tinabantu: Journal of African National Affairs 4(2): 26-36.
  • 溝辺泰雄 2011. 帝国による『保護』を巡る現地エリートの両義性:初期植民地期・イギリス領ゴールドコーストの事例から. 北川勝彦・井野瀬久美恵 編『アフリカと帝国』204-224. (総ページ322ページ)晃洋書房.
  • Mizobe. Y. 2007. A Survey of Gold Coast (Southern Ghanaian) Newspapers in the Latter Half of the Nineteenth Century. Cape Town: Centre for Advanced Studies of African Society. 46pp.

粒良 麻知子 (Tsubura Machiko)

Tsubura Machiko 日本貿易振興機構アジア経済研究所
専門 アフリカの政治と開発に関心を持ち、タンザニアの選挙、政党、議会について研究しています。
主な著書
  • Tsubura, M. “Factionalism of Dominant Parties in Sub-Saharan Africa: The Case of Tanzania,” Delivered at the American Political Science Association Annual Meeting, Philadelphia, Pennsylvania, September 1-4, 2016.
  • Tsubura, M. “Does Clientelism Help Tanzanian MPs Establish Long-term Electoral Support?,” Afrobarometer Working Paper No. 159, 2015. (http://afrobarometer.org/publications/wp159-does-clientelism-help-tanzanian-mps-establish-long-term-electoral-support)
  • Tsubura, M. “Accountability and Clientelism in Dominant Party Politics: The Case of a Constituency Development Fund in Tanzania,” Ph.D. Thesis submitted to the University of Sussex, 2014. (http://sro.sussex.ac.uk/48876/)
  • Tsubura, M. “The Politics of Constituency Development Funds (CDF) in Comparative Perspective,” Delivered at the American Political Science Association Annual Meeting, Chicago, Illinois, August 28-September 1, 2013.
  • Tsubura, M. “Constituency Service by Members of Parliament in African Democracies: A Comparative Analysis of the Politics of Constituency Development Funds (CDFs) in Kenya and Tanzania.” Delivered at the Annual International Conference of the Centre of African Studies, University of Edinburgh, June 5-8, 2012.

坂井 真紀子 (Sakai Makiko)

Sakai Makiko 東京外国語大学 大学院総合国際学研究院
専門 アフリカ中央部のチャドをフィールドに、農村部の人々の暮らしと開発プロジェクトの関係性を調査してきました。その後、調査地をタンザニアとカメルーンに移し、グローバル化を背景とする人々の生業の多様化とお金の関係の変化を中心に研究を進めています。タンザニアでは、都市化により急激な変化を遂げる農牧民の生活におけるマイクロクレジットなどの現金の動きとコミュニティの支え合いについて調査しています。カメルーンではコーヒー栽培の終焉に伴う生鮮野菜の栽培と流通網の活性化に注目し、女性の野菜商たちのローカル定期市での生活戦略を追いかけています。
主な著書
  • Sakai, M. 2016 “Famine and Moral Economy in Agro-Pastoralist Society – 60 years of Rainfall Data Analysis”in Maghimbi, S., Mwamfupe, D. and Sugimura, K. eds. Endogenous Development, Moral Economy and Globalization in Agro-Pastoral Communities in Central Tanzania, Dar es Salaam University Press.
  • 坂井真紀子2016「アフリカ農村における金銭の貸し借りの歴史 -マイクロファイナンス編-」、東京外国語大学論集 No. 91, pp.213-226.
  • 坂井真紀子2016「東アフリカ農牧民社会の現代的変容:現金経済・都市化・土地問題③ 都市化による農牧民の稼ぎ方の変化とマイクロファイナンス -タンザニア・ドドマ市近郊の事例から-」口頭発表、第53回アフリカ学会学術大会、日本大学生物資源科学部
  • 坂井真紀子2016「カメルーン調査報告(2015年度)-西部州チャン市にみるローカル定期市・野菜小売商・生産者の関係-」、『グローバル化するアフリカ農村と現金をめぐる人類学的研究(科学研究費基盤B・杉山祐子代表/弘前大学)』中間報告書
  • Sakai M. 2016“Critical Analysis of Tanzania’s “Kilimo Kwanza (Agriculture First)” Policy”, 口頭発表、XIV World Congress of Rural Sociology (IRSA), 10-15, August, 2016, Toronto, Canada.
  • 坂井真紀子2014「政治史に見るチャドの混迷―「南」の歴史的形成過程と「国家」の不安定化―」、『クァドランテ』No.16、海外事情研究所、pp.77-94.
  • Sakai, M. 2014“Limits of Micro-finance and “Bank of Affection” in urbanizing agro-pastoral Gogo Society, Dodoma, Tanzania”Proceedings of 6th International Conference on African Moral Economy, ,ed. K. Sugimura, Fukui Prefectural University, pp.116-176. 
  • 坂井真紀子2012「農牧社会の変容とモラルエコノミー ‐タンザニア・ドドマ地方の事例から-」、『農林業問題研究』、第48巻・第2号、pp.314-319.

戸田 真紀子 (Toda Makiko)

Toda Makiko 京都女子大学現代社会学部
専門 国際関係論、比較政治学が専門です。多極共存型民主主義理論をアフリカの民族紛争に適用して理論化をはかることが元々のテーマでしたが、JICAの草の根技術協力事業に関わったことからケニアの北東部のソマリ人居住地域でジェンダーの問題を考えるようになりました。その過程でこの地域が1980年代に経験した虐殺事件のことも学びました。
主な著書
  • 戸田真紀子(2015)『貧困、紛争、ジェンダー-アフリカにとっての比較政治学―』晃洋書房。
  • 戸田真紀子(2014)「アフリカ連合(AU)-オーナーシップのない紛争解決策-」吉川元他編著『グローバル・ガヴァナンス論』法律文化社。
  • 戸田真紀子(2013)『アフリカと政治-わたしたちがアフリカを学ぶ理由- 改訂版』御茶の水書房。
  • 戸田真紀子(2013)「民族的少数派の抑圧と植民地化の遺産-ケニア共和国北東州を事例として-」月村太郎編著『地域紛争の構図』晃洋書房。
  • 戸田真紀子・三上貴教・勝間靖編著(2012)『国際社会を学ぶ』晃洋書房。
  • 戸田真紀子(2012)「ケニアにおける女子教育の推進と植民地化の遺産」川端正久・落合雄彦編著『アフリカと世界』晃洋書房。
  • 戸田真紀子編著(2006)『帝国への抵抗』世界思想社。
  • 戸田真紀子(2006)「国家がつくる紛争:国民を守らないのはなぜか」川端正久・落合雄彦編『アフリカ国家を再考する』晃洋書房。
  • Toda Makiko (2003) “Culture and Participation of Marginalized People in Development: A Case Study of Rights of Women in North-Eastern Kenya.” 『天理大学地域文化研究センター紀要 アゴラ』No.1。’Aγoρά, International Center for Regional Studies (ICRS), Tenri University, No.1

市野 進一郎 (Ichino Shinichiro)

Ichino Shinichiro 京都大学 アフリカ地域研究資料センター
専門 マダガスカル南部ベレンティ保護区で、絶滅危惧種ワオキツネザルの社会生態について調査してきました。マダガスカル南部は森林の消失が著しい地域で、すでに小規模な森林しか残されていないのが現状です。そのような地域で、どのように地域全体の生物多様性を保全していくかという問いに関心を抱いています。
主な著書
  • Ichino S, Soma T, Miyamoto N, Chatani K, Sato H, Koyama N, Takahata Y. 2015.
    Lifespan and reproductive senescence in a free-ranging ring-tailed lemur (Lemur catta) population at Berenty, Madagascar. Folia Primatologica. 86(1-2): 134-139.
  • Ohta I, Oyama S, Sagawa T, Ichino S. 2014. ‘Conflict Resolution and Coexistence: Realizing African Potentials’. African Study Monographs Supplementary Issue. No. 50.
  • Ichino S, Chatani K, Kawamoto Y, Sato H, Schnöll A, Soma T, Koyama N, Aimi M, Takahata Y. 2013. Decrease in the body mass of wild ringtailed lemurs at Berenty Reserve in Madagascar with environmental changes. African Study Monographs. 34 (2) : 109-118.
  • Ichino S, Soma T, Koyama N. 2013. The impact of alopecia syndrome on female reproductive parameters in ring-tailed lemurs (Lemur catta) in Berenty Reserve, Madagascar. In: Leaping Ahead: Advances in Prosimian Biology. Masters J, Gamba M, Genin F, Tuttle R. eds., New York : Springer. pp. 377-386.
  • Ichino S, Rambeloarivony H. 2011. New cases of vertebrate predation by the ring-tailed lemur (Lemur catta), with references to the difference from Eulemur species and other primates. African Study Monographs. 32 (2): 69-80.
  • 市野進一郎. 2007. マダガスカル,ベレンティ保護区におけるキツネザル類の保全状況とその課題.アジア・アフリカ地域研究.6 (2) : 197-214.

辻村 英之 (Tsujimura Hideyuki)

Tsujimura Hideyuki 京都大学大学院・農学研究科
専門 1.南北問題論・従属論の分析視角に基づくアフリカ農村の低開発状態の把握と農村発展・貧困削減のための農村協同組合の役割の解明→世界の農業協同組合・農業支援組織の多様な役割・機能の評価
2.フードシステムの分析枠組みに基づく「キリマンジャロ」コーヒーの価格形成の不公正さの解明とその公正化・貧困削減のためのフェアトレードの役割→農業を買い支える仕組みやそれを推し進める倫理的消費者を育成するための討論型価格形成の検討
3.「制度派」農家経済経営学の分析枠組みに基づくキリマンジャロの農家経済経営の構造分析→日本、フランス、キリマンジャロの農家経済経営の基礎構造の比較分析
主な著書
  • 辻村英之『キリマンジャロの農家経済経営─貧困削減とフェアトレード─』昭和堂、2017年6月、刊行決定
  • Tsujimura H. , Farming Household Management and Fair Trade in Mt. Kilimanjaro, The 2nd KU-KUGSA Bilateral Symposium on “Food, Environment and Life for the Next Generation” , December 2016
  • 辻村英之「フードシステム分析に基づくフェアトレードの意義と課題─キリマンジャロ・コーヒーの価格・品質分析─」『フードシステム学叢書・第1巻 現代の食生活消費行動』農林統計出版、2016年6月、41~57ページ(査読無)
  • Tsujimura H. ,Effects of Fair Trade Project with Lukani Villagers (FTPLukani), 8th Fair Trade Town International Conference in Kumamoto, March 2014
  • 辻村英之『農業を買い支える仕組み─フェア・トレードと産消提携─』太田出版、2013年5月、1~257ページ
  • 辻村英之『おいしいコーヒーの経済論─「キリマンジャロ」の苦い現実─』太田出版、2009年6月、1~209ページ
  • 辻村英之『コーヒーと南北問題─「キリマンジャロ」のフードシステム─』日本経済評論社、2004年2月、1~269ページ
  • 辻村英之『南部アフリカの農村協同組合─構造調整政策下における役割と育成─』1999年1月 日本経済評論社、1~274ページ