榎本珠良 (Enomoto Tamara)

Enomoto Tamara 明治大学 研究・知財戦略機構(国際武器移転史研究所)
専門 ウガンダで移行期正義や元兵士の社会復帰などに関する調査を行いつつ、国連小型武器プロセスや武器貿易条約(ATT)プロセスでの交渉やモニタリングなどに関与してきました。1990年代以降の国連等での政策論議においては、元兵士の社会復帰や和解といった課題と、武器貿易規制などの課題が同じ政策枠組みのなかに位置付けられ、議論されるようになりました。このような現象について、類似の政策課題の歴史を振り返りながら、特徴や背景を考察することに関心があります。そのうえで、ウガンダでは、この分野の国際的な政策論議に関与するウガンダ国内外のアクターと、国内の他の様々なアクターとの関係について調査を継続したく思っています。
主な著書
  • Tamara Enomoto (2016). Controlling arms transfers to non-state actors: From the 19th century to the present. International Workshop Arms Transfer, Regional Conflicts, and Refugee Crisis in the Balkans and Middle East, Meiji University, Japan, July 2.
  • 榎本珠良 (2016).「2016年8月の武器貿易条約(ATT)第2回締約国会議に向けて:第1回締約国会議およびその後の論点」『国際武器移転史』2, 67-84
  • 榎本珠良 (2016).「武器移転規制と秩序構想:武器貿易条約(ATT)の実施における課題から」『国際武器移転史』1, 53-76.
  • 榎本珠良(2015).「アヤクーチョ宣言」,「ECOWAS行動計画」,「ECOWAS小型武器条約」,「キンシャサ条約」,「クラスター弾連合」,「小型武器・軽兵器に関するOSCE文書」,「国際弾薬技術的ガイドライン」,「コントロール・アームズ」,「銃器議定書」,「トレーシング国際文書」,「ナイロビ行動計画」,「武器と弾薬の貿易規制のための条約」,「武器貿易取締条約」,「ブリュッセル協定」,「ブローカリング政府専門家会合報告書」,「欧州連合小型武器共同行動」(以上の16項目を担当)日本軍縮学会編『軍縮辞典』信山社
  • 榎本珠良 (2015).「武器貿易をどう規制するか:第一回武器貿易条約(ATT)締約国会議に向けて」『世界』873,219-227.
  • Tamara Enomoto (2014). Governing the vulnerable self at home and abroad: Peace and justice in northern Uganda and “KONY 2012”. African Study Monographs, Suppl.50, 25–41.
  • 榎本珠良 (2014).「武器貿易条約(ATT)交渉における対立・摩擦と条約構想の限界」『軍縮研究』5,17-25.
  • 榎本珠良 (2012).「通常兵器の移転に関する国際規制の歴史と現状:冷戦終結後の進展とその限界」『軍事史学』48-2,4-21.
  • Tamara Enomoto (2011). Revival of tradition in the era of global therapeutic governance: The case of ICC intervention in the situation in northern Uganda. African Study Monographs, 32-3, 111-134.
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