研究プロジェクト終了のごあいさつ(研究代表者 松田 素二)

研究分担者、研究協力者、研究班班員の皆様

2016年度から開始された「アフリカ潜在力」科研の第二フェーズは、世界的な新型コロナウィルス感染症の蔓延によって、最終年度にあたる2020年度で完全には終了できず、一部事業を2021年度に繰り越さざるを得ませんでしたが、2022年3月をもって全てのプロジェクト活動を無事閉じることになりました。

皆様の多大なご尽力によって、プロジェクトの成果は英語の「African Potentials for Convivial World-Making」シリーズ全7巻中5巻の刊行、総括セミナーと最終シンポの開催を2020年度中に実施することができました。今年度は、残りの2巻の刊行および最終総括本(英書)の刊行を行いました。最後まで様子を見ていた第10回の最終「アフリカフォーラム」の開催は残念ながら実現できませんでしたが、最終総括本の編集の過程で、共有すべき概念の精緻化やネットワークの強化などは発展させることができました。

この5年間の活動は、文字通り、専門領域や対象地域の違いを超えて学際的な協働によって新しい分野を開拓する挑戦でしたが(もちろん問題や課題も多々ありそれが見えてきたことも成果でしたが)、皆様とともに楽しみながら前に進むことができたことを心から感謝しています。

2011年から続いた「アフリカ潜在力」プロジェクトは、これで一段落しますが、この挑戦に関わった一人一人が新しい挑戦をそれぞれの世界で発展されることを確信しています。その過程で再びご一緒できることを願いつつプロジェクトを閉じます。ありがとうございました。

「アフリカ潜在力」プロジェクト代表
松田 素二

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