[全体会議/公開講演会] 第15回全体会議/第4回公開講演会「アフリカと日本の協力関係:両方の潜在力をどう生かすか」(2020年1月26日)

日時:2020年1月26日(日)15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室

・司会 松田素二(京都大学 教授)「アフリカ潜在力」プロジェクト代表)
・講演 ウスビ・サコ(京都精華大学 学長)
・コメンテーター 和崎 春日(中部大学 教授)

はじめに、司会である松田素二(「アフリカ潜在力」プロジェクト代表)より、本プロジェクトの概要と本講演会の趣旨について説明があった。

続いて、日本の大学において初のアフリカ系学長となったウスビ・サコが、「アフリカと日本の協力関係―両方の潜在力をどう生かすか」というタイトルで講演を行った。アフリカは、その人口が2050年には世界の約4分の1を占めると予想され、また「最後のフロンティア」として経済的にも注目されており、日本におけるアフリカへの関心も高まっている。一方、日本がアフリカ社会の現在について深く理解しているとはいえない。講演者は、出身国であるマリ共和国の事例などを用いて、アフリカと日本の関係を深めるためのさまざまなアイデアや実施中のプロジェクトを披露した。また、現代アフリカに見いだされる、鉱物資源以外のさまざまな潜在力について、建築、若者、教育等の切り口で論じた。最後に講演者は、今後のアフリカと日本の協力関係がより深まり、相互の潜在力が活性化するという未来の展望を語った。

続いて、コメンテーターの和崎春日が、「『在日・在中アフリカ人から見たアフリカ―アジアの関係』の視点から」と題し、日本、ベトナム、韓国、中国など、アジア各地に暮らすアフリカ人のダイナミズムやアジアとの関わりについて、多くの写真を交え、示唆に富む報告を行った。

最後にフロアからの質問に両者が答え、本講演会は終了した。今回の全体会議は一般市民に開かれた公開講演会として開催され、100人を超える参加者を迎え、大変盛況であった。

平野(野元)美佐


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