[第2回アフリカの紛争と共生セミナー](2012年10月20日開催)

日 時:2012年10月20日(土)13:30~18:00
場 所:京都大学稲盛記念館3階小会議室I

プログラム

13:30~14:35
岡野英之(大阪大学国際公共政策研究科)
武力紛争経験国における国家とローカルな社会秩序の維持―シエラレオネを事例として―
14:35~14:45 休憩
14:45~15:50
藤井真一(大阪大学人間科学研究科)
紛争解決と/の人類学―ソロモン諸島の「民族紛争」から
15:50~16:00 休憩
16:00~17:05
伊東未来(大阪大学人間科学研究科)
ニジェール河内陸三角州における生業と民族
17:05~18:00 総合討論

要旨

武力紛争経験国における国家とローカルな社会秩序の維持―シエラレオネを事例として―
岡野英之(大阪大学国際公共政策研究科)

現在の世界において国家からの影響は避けることができない。ローカルな社会秩序の維持も例外ではない。本発表では、紛争前・紛争中における社会秩序の解体や疲弊、それに連続する紛争後の社会秩序の回復が、国家といかに関わっているのかを論じていく。なお、本研究ではシエラレオネ農村部における社会秩序を事例として扱う。

紛争解決と/の人類学―ソロモン諸島の「民族紛争」から―
藤井真一(大阪大学人間科学研究科)

本報告では、紛争解決(conflict resolution)と人類学とがどのように関連付けられてきたかを整理する。次いで、ソロモン諸島で生じた「民族紛争」と紛争解決の動きを紹介する。最後に、ソロモン諸島における紛争後社会の再構築をめぐる諸事例を通じて、紛争解決と/の人類学の可能性について考える。

ニジェール河内陸三角州における生業と民族
伊東未来(大阪大学人間科学研究科)

ニジェール河内陸三角州に生活する複数の民族、とりわけ牧畜をになうフルベと農業をになう諸集団の関係に焦点をあてる。彼らがすみ分けや資源の共有をいかにおこなってきたのか、問題が起きたときいかに解決をはかってきたのか、ここ30年年あまりの干ばつや市場の変化は両者の関係にどのような変化をもたらしたのか、などを明らかにする。

カテゴリー: ワークショップ, 研究活動 パーマリンク